当院におけるワクチン問題の経緯について

 平成25年4月1日から平成27年4月14日までの約2年間当院では子供達に公費の予防接種を通常通りに行うことができませんでした。これは公正取引委員会の排除措置命令を受けた「吉川松伏医師会」と「戸張前市長」が引き起こした暴挙でありました。

 実際、医師会長を務めたこともある当院長と吉川松伏医師会とは運営方法を巡って意見の対立があり、当院長が排除される形で訴訟にまで発展していましたが、これは全く市民に関係のない内容であり、当然「戸張前市長」にも関係のない事でした。しかし、「戸張前市長」は6000人以上の署名や要望書を無視して排除措置命令を受けた「吉川松伏医師会」を擁護し、裁判の中でも相互協力した形となっていました。
 その結果、当院長は「吉川松伏医師会」の無意味な決議の撤回と子供達の予防接種が早く従前通りに行えるようにと闘ってまいりましたが、残念ながら「吉川松伏医師会」による数の暴挙を抑えることは出来ませんでした。
 
 一方上記を含め、吉川市が様々な問題を抱えていたため、今年2月に行われた吉川市長選挙でワクチン問題も市民目線で公約の一つとして戦った新市長が当選しました。市民の利便性を最大限考慮し、非医師会員である7医療施設に個別契約を申し入れ、当院を含め承諾した3医療施設と契約した結果、当院に通う子供達の不便がやっと解消されました。
 この結論に至る間、新市長は「吉川松伏医師会」に何度も話し合いを申し入れても受け付けてもらえず、4月1日からの個別契約も延期になり15日からとなってしまいました。今でも「吉川松伏医師会」から非医師会員の個別契約を破棄しなければ市の保健事業から・・・などと恫喝まがいの文書が流れているためか、未だ当院での市の子宮ガン検診は保留となっています。

 その他にも吉川市長選挙の時から「吉川松伏医師会」発行の文書が数種類流れています。
 公正取引委員会の排除措置命令に全く反省のない文書や当院長を中傷するような文書や非医師会員施設での予防接種は健康被害が出ても補償されないなどと真っ赤な嘘を書いた文書や吉川市の医療・保健・福祉に貢献すると書く一方で吉川市の保健事業への協力の仕方などを盾に新市長を恫喝するような文書など、全く理解不能なものばかりです。

 当院は、このように常軌を逸し、違法行為を行う医師会とは訣別し、これからも地域医療向上のために邁進する所存ですので、今後ともご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。


平成27年9月   大久保クリニック